仕事と子育て

看護師の妊娠 上司や同僚への報告はいつがベスト?報告のタイミングを解説

あーや

妊娠が発覚した時、大きな幸せを感じる一方で仕事との両立について新たな悩みや不安が出てきます。
さらに看護師の場合、仕事の性質上、多くの不安を抱えているのではないでしょうか。

「師長、先輩、同期にいつ報告しよう」
「産休までこれまで通り働き続けられるのか」
「感染症や放射線暴露の危険は」

様々な不安があると思いますが、私自身最初に悩んだのが報告のタイミングでした。
実際に2人の子供を妊娠・出産した私の体験談をもとに職場で妊娠報告はいつしたらいいのか解説します。
報告のタイミングを悩んでいる看護師の皆さんの参考になれば嬉しいです。

 

1.師長への妊娠報告は早い方がおすすめ

結論から言うと師長への報告は妊娠発覚後、なるべく早めがおすすめです。
多くの方が妊娠2か月目に妊娠検査薬を使用し、妊娠したことがわかると思います。
胎嚢や心拍の確認がまだできていない一方で、つわりの症状が出てくる方もいる時期。
妊娠検査薬で陽性が出てすぐ報告すべきか、妊娠が確定してから報告するのか、安定期に入ってから報告するのか悩みますよね。
私の場合は、シフトによっては放射線暴露のリスクが高い検査室へ入る必要がある部署でした。
そのため、妊娠検査薬で陽性が出てすぐに師長へ報告しシフトを調整してらいました。
正直、妊娠が確定してもない時点で報告することは不安でした。
ただそれ以上に、妊娠中に放射線を浴び赤ちゃんに何かあった時は、後悔してもしきれないという気持ちが強く報告する事にしました。
私の看護師仲間の中には、比較的流産の確立が下がる安定期に入って報告する人が多いことも事実で、その気持ちもよくわかります。
しかし、看護師の場合、不規則なシフト、感染症や放射線暴露のリスク、体力勝負の職場などの理由からも早めに報告し、無理をしないことが一番です。
赤ちゃんの命を守ることができるのは自分だけなのですから。
後にも述べますが、実際に私は妊娠発覚後すぐに報告し、師長や同僚の理解を得て妊娠初期から無理なく働くことができました。
妊娠・出産経験者としては早めに妊娠報告し赤ちゃんと自分の体を守ることをお勧めします。

2.師長へ報告後の流れ

予定日、産休開始日の確認

妊娠が確定し予定日が決まると母子手帳をもらいます。
私は妊娠検査薬で陽性後すぐに報告していたので、予定日が確定したら再度報告するよう指示されました。

現在の体調の報告

私の場合、妊娠初期から軽度のつわり症状が出ていました。
夜勤が出来ないほどではなかったのですが、
シフトを変更してもらう可能性があることを事前に伝え承諾を得ていたので、安心して働くことが出来ました。

病棟看護師へいつ報告するか相談

一緒に働いている病棟看護師への報告はどのタイミングでするのかは師長と相談して決めました。
これまで同じ病棟で妊娠してきた人がどのように報告していたのか師長からアドバイスをもらい、自分にとってベストなタイミングを一緒に考えてもらうことができました。

産休に入るまでの働き方の相談

いつまで夜勤をする予定で働くのか、体調の変化によって難しい業務があるのか、検診日の休暇についてはどうしていくかなどを、早い段階から話し合っておくことでシフトを調整してもらうことができました。
もちろんすべての希望や要望が通ったわけではありませんが、いざ何かあった時にはすぐに相談してシフトや業務内容を考慮してもらえる状況ではあったので、精神的にとても安心して働くことができました。

職場復帰に対する意思確認

出産後の職場復帰の意思は、報告のタイミングですぐに確認されていました。正直先のことはわからない状況でしたが、その時の気持ちを伝えました。

復帰予定の場合は復帰時期やサポート体制の確認

職場復帰予定の場合、育児休業はどれくらいの期間を予定しているか確認されます。
また、仕事と家庭の両立に向け、育児休暇中から家族のサポート体制や、社会資源の使用方法などについて調べておくようアドバイスされました。

3.同僚への報告の仕方

上述していますが、一緒に働いている病棟看護師への報告のタイミングは師長と話し合って決めました。
自分にとってベストなタイミングを師長と考えたうえで、私の場合は胎児心拍が確認できた時点で報告することにしました。
報告の方法としては朝礼の際に、師長より病棟看護師に伝えてもらいました。
その際に体調の状況や、シフト調整の協力を依頼する可能性があることなども伝えてもらうことができました。

4.早めに報告するメリット

これまで紹介した私の体験をもとに早めに報告するメリットをまとめていきます。

つわり中も配慮してもらえる

多くの方が安定期に入る前につわりの症状がピークを迎えると思います。早く報告しておくことでつわりが辛い時期でも業務内容を考慮してもらうことができました。オムツ交換や清拭、排泄介助等つわりに時期にはきつい業務も看護師には多くあります。私の場合、そのような業務を行おうとする前に、同僚たちが率先して変わってくれることが多くあり、つわりがピークにきつい時は本当に助かりました。仕事をしていく上で、お腹が大きくなってくる妊娠中期以降も大変ですが、見た目にわからない妊娠初期につわり症状を配慮してもらいながら働くことができたのはとても良かったです。

シフトを調節してもらえる

私は、妊娠初期に夜勤後に腹痛の症状が出ることがありました。そのことを師長に相談すると症状が落ち着くまで夜勤を免除してもらうことができました。妊娠期間中は様々な体調変化が起きやすいです。シフト制の看護師だからこそ、シフト変更の可能性があることを事前に伝えておくことで周囲の協力を得られやすくなるのではないかと思います。

急な休みも理解してもらえる

私は妊娠初期に休みをもらうことなく働き続けることができたのですが、同じ部署につわり症状がひどく働ける状況にない方がいました。その方はつわり症状が落ち着くまで休暇をもらっていたのですが、早めに報告しておいたことで周囲の理解も得て、協力してもらうことができていました。一緒に働く同僚たちも急に言われるよりも事前に言ってもらっておいた方が対応もスムーズにできると思います。

5.まとめ

チームで働く看護師だからこそ周りの協力は不可欠だと思います。妊娠中、配慮してもらうことも多く申し訳ないと思う気持ちもありましたが、その分自分が元気な時や復帰した後、他の人が大変な時に頑張ればそれでいいと思います。お互い様の精神で、甘えられる時は甘えて無理のない範囲で働き続けていくことが大切です。そのためにもやはり、できるだけ早く報告し、周囲の協力を獲得していくことが良いのではないかと考えます。妊娠中の看護師業務は大変な面も多々ありますが、この記事を読んでくれた皆さんが産休に入るまで無理なく働き続けられたら嬉しいです。

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